2018年04月09日

目を離せない


あけましておめでとうございます。

今頃なんのこっちゃ、と思われるかもしれませんが、
我々のような建設コンサルタント業界においては、年度末の繁忙期が終わって、
新年度となる4月は、正月のような気分です。

旧年度中はお世話になりました。
新年度も環境設計(株)をよろしくお願いします。

ご挨拶も正月ふう。

ところで、年度末の繁忙期が終わると、
それまでとはがらっとかわって、暇になります。
この時期に周りの人は新年度業務に備えて、
身の回りの整理をしたり、たまっている領収書を精算に回したり、
研修にあてたりと様々ですが、私の場合はたいがい休みを取ります。
休み中は毎年だいたいやることが決まっていて、
スキー&猛禽観察。
スキーをやって筋肉痛になったら猛禽観察。
猛禽観察に飽きたらスキー、という感じ。
行き先も滋賀から岐阜、信州、北陸と遠征しますが、
今年は滋賀から長野どまりでした。

長野は白馬でスキー。

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八方尾根です。
景色も滑りごたえも最高で、八方は一番好きなスキー場です。
スキーは繁忙期に落ちた体力を回復させるためのトレーニングでもあるので、
結構ハードにやります。

さて、もう一方の猛禽類調査ですが、こちらもトレーニングの一環として、
あえて厳しめの観察ポイントに行きます。
ただ、早春季の山歩きというのは楽しいもので、

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フクジュソウが咲いてました。
スプリングエフェメラル(春植物・春の妖精)の代表的な種であり、
雪割草とも言われます。

今回は趣味でもありますが、個人的な研究活動でもあります。
滋賀県の鈴鹿山地に研究対象としているフィールドに行きました。
調査地点は山の頂上に近いガレ場の尾根です。

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急な尾根に無理矢理立ってます。少し動くのも不自由します。
この日は3月31日だったのですが、

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サシバが群れで渡っていきました。

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大本命のイヌワシも確認。ただし、遠い。
これは雌でして、繁殖活動が順調ならまだ抱卵しているはず。
残念ながらまた今年も繁殖失敗かあ、という結果。

もう一方の観察対象であるクマタカも確認。

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わかりますかね。奥の広葉樹横枝にとまっているのですが、
手前のスギの葉にほとんど隠れてます。
前の営巣地に近いところから出てきたので、
今年の営巣地特定、繁殖状況を把握するためには、
こんなわかりにくい状況でも望遠鏡から目を離すわけにはいきません。

そんなとき、斜面の下の方からがさごそと。
何者かが近づいてくる音が聞こえてきたのですが、
目を離している間にクマタカがどこかに行ってしまうと、
せっかくここまで来た意味がなくなってしまうので、
我慢して観察を継続します。
そうすると、さらに近づいてきて望遠鏡をのぞいていても、
何者かが目の端に入ってきます。
それでも、シカの多いところなので、どうせシカだろう、
あるいはイノシシか、こんなガレ場に滅多に来ないけど。
それともアナグマあたりか、それにしては少々音が大きいが。
などと考えていると、なんか大きいし、黒い。
さすがに、アレ? と思って望遠鏡から目を離して、
おそるおそる下の方を見てみると、
のっそのっそと黒い大きなものがゆっくり近づいてくる。
間違いなくクマさんです。
ぜんぜんこちらに気づいていない。
餌をお探し中のようです。
カメラカメラ、と思ったのですが、山に登るためにできるだけ軽量化しようと、
残念ながらこの日はいつもポケットに入れているデジカメを持っていない。
そこで、普段は写真を撮るのに使わないスマホを取り出して、
操作をしていると、ますます近づいてくる。
その距離、4,5m。
下を横切るかと思っていたのですが、上の方にいるこちらのほうに方向転換なさる。
さすがに危ない、と思って「ここに人がいるよ」と
クマさんに声をかけさせていただきました。

そうすると、クマさんもびっくりしてあわててご逃亡。
一目散に砂と石を蹴立てて斜面下部におかくれになりました。
スマホのシャッターを切る前に声をかけてしまうところが
まだまだアマチュアカメラマン、というところですね。
いやいや命には換えられませんから。

なんとか逃げていくクマさんの後ろ姿をぎりぎり撮影しました。

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三脚の足の下の方、わかりますかね。

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拡大するとこんなんです。
ブッシュめがけて突進してます。

クマコース.jpg

クマさんのコースはこんな感じ。
いくらなんでも近づきすぎだろう、という。

そんなアホな。ここまで近づく前に人に気がつくだろう、
と思われるかもしれませんが、こちらがまったく動かなければ、
野生動物といえどこんなもんです。
逆にいうと、こちらから音を立てるなどしないと、
危険な動物とも出会ってしまうことがよくあります。

さて、そのクマさんですが、どうやら子連れの雌だったようで、
親が逃げていった後に、ゆっくりもう少し小さくごそごそという音が続いていきました。
冬眠明けの子連れとはなかなかデンジャラスな出会いでした。

それにしても鈴鹿山地では数年前までクマはいない、とされていました。
それが、ここ数年で出没情報が相次ぐようになり、
3年前には県境のどちらでクマを放したか、などという事件も起こりました。
それでもまだ繁殖している、という情報は公にはないようですが、
今回の件で繁殖していることがわかりました。

いやあ、恐ろしい。
とはいっても、2年前に長野で雄熊に突進されたときに比べれば、
今回は余裕がありました。
こちらが先に気づいたということ、斜面上部にいたという立ち位置の有利さ、
こちらの方が若干体が大きい、ということで、
先に大声を上げてびっくりさせれば逃げていくだろう、
と思えるぐらい落ち着いてました。
まあ、クマさんとの遭遇も何度目かなので。

しかし、クマはやっぱり増えてますね。
どこでも注意しないと。

そんなこんなで私のスプリングブレークはハードな上に
なかなかにスリリングなものとなりました。





posted by Kankyosekkei Co., Ltd. at 19:48| 生物調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月24日

繁忙期もうすぐ終了


もうすぐ春ですね。
世間的には既に春、でしょうか。
とはいえ、我々建設コンサルタントにとっては年度末は繁忙期。
3月下旬は忙しさもピーク、といったところです。
もっとも、工期末の早い物件を担当している人は「イチ抜けたー」
といってそろそろ姿を現さなくなる時期でもあります。
私もここ数年は越年度業務といって、工期が年度をまたぎ、
年度末に工期を迎える仕事が少なく、
必ずしも年度末が忙しくない年が続いていました。
そういう年は、他の人から仕事をあわよくば仕事を押しつけてやろうと
目をつけられるので、「忙しいふり」をしてました。
ところが、今年は何の因果か久しぶりに3月が繁忙期らしい年になってしまって、
嘘いつわりなく結構忙しかった。
それこそ季節を感じる暇もないぐらい。

というか、あちこち飛び歩くので、季節感がむちゃくちゃになるんですよね。
3月初旬は三重県の現場にて、

カンザクラ、かな。ピントがぼけててお恥ずかしい。
桜が開花しています。さすがに3月頭に桜が開花とは早すぎる、
と思われるかもしれませんが、2,3月に咲く桜もあるらしい。
川の中を歩いていたら水際に咲いてました。

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そうかと思えば先々週は雪の中の調査。
富山の山の中でした。

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それで、昨日は、というと。

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桜が満開。熊本城です。きれいですね。既に春爛漫、という感じです。
ただ、熊本城、というと・・・・、

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地震の被害が生々しくて、ちょっと悲しくなってしまいました。

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本丸の様子がこんな感じで、

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ちょうど5年前も熊本城には行ったのですが、
遠近は違いますが、同じ方角から撮った本丸の写真がこんな感じ。

そもそも、とある業務の検査で熊本に行っていたのですが、
その検査がなかなか厳しい結果で、
「国破れて山河あり」という気分だったところに、
熊本城を見に行って、
「城春にして草木深し、時に感じて花にも涙をそそぎ」
という漢詩「春望」のような感じになりました。
まあ、なんというか、わけわからんことを適当に書いてますが、
せっかく桜が咲いていたのですが、
それと城の無惨さがかえってコントラストとなって、
悲しい気分の相乗効果、という感じです。

とはいえ、復興工事が始められています。

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今の感じからすると、かなりの年月がかかってしまいそうですが、
一日も早い復興をお祈りしております。

しかしまあ、私がこんな感じでしみじみしておりますと、
一緒に行っていた設計・計画がご専門の方は、崩れた天守の方を見て、
「あの柱はRCですね」とおっしゃる。
設計とかやっていると、崩れた城を見ても無駄に感傷的にならないんだなあ、
と妙に感心しました。
一方で、私の方も「あのスダジイにカラスの巣がある」とか、
まったく意味のないところに目をつけておりました。

まあ、こんな感じであちこち飛び歩いています。
そんなこんなしている間に繁忙期ももうすぐ終わり。
3月が忙しかった分、4月からは例年以上に暇になりそう。
今から楽しみにしています。
この冬は1回も行っていないスキーに行こうか。
それとも鳥三昧の毎日を送ろうか。
いやいや新しい仕事をとるためにがんばらないと、年中暇になってしまう。




posted by Kankyosekkei Co., Ltd. at 21:56| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月31日

ハッピーバースデー


もう来週には立春となるにもかかわらず、寒い日が続きます。
みなさま元気にお過ごしください。
インフルエンザが猛威をふるっているようで、
弊社でも全社員が予防接種を受けているのに、
年末から私を含め数人がインフルエンザにかかってしまいました。
みなさまもお気をつけください。

さて、本日1月31日は弊社、環境設計株式会社にとって特別な日でありまして、
設立50周年を迎えることとなりました。
会社というものは数多くの方との関わりの上で成立しているもので、
これだけ長く続いたということは、非常に多くの方にお世話になったものと思います。
お客様はもちろんのこと、学識経験者の方々、弁護士、会計士、司法書士といった先生方、
株主様、銀行の方、協力会社の方、辞められた方も含めて社員とそのご家族。

改めまして、環境設計株式会社を支えていただいた方、
現在も支えていただいている方に御礼申し上げます。

弊社は、創業当時の都市公園の造園設計を中心とする営業範囲から、
空間的には郊外、農村、自然的エリアに広がり、
業務内容としては、緑地計画、造園施工管理、公園管理、自然環境調査などなど、
多岐にわたるようになってはおりますが、
広く捉えれば創業当時から今に至るまでずっと、
技術系のサービス業を続けています。

今後もそれは変わらず、技術を高めることで社会によりよいサービスを届けられれば、
同時に、会社が今後も継続、あるいはさらに発展して、
お世話になった方々に還元できれば、と考えています。
社員一同、次の50年、100年目を目指してがんばっていきます。

今後ともよろしくお願いします。

堅苦しい文体はここまで。
ブログですので。
といったわけで、本日が設立記念日です。
社をあげて今日はパーティー。
朝からクラッカーが鳴り響き、昼にはお花も届いて、
夜には宴会が催されます・・・・。
なんてことはありません。
だれもそんなことを話題にもしておりません。
目下繁忙期。お祝いは年度が明けてから、となるでしょう。

とはいえ、設立記念日ということで、50年前の今日、何をどうしたのか、
ということを少し調べてみました。
何せ、50年前のことで、私は生まれてもいませんし、
その当時のことをよく知る者も現社員にはおりません。
さらには、創業者の方々で存じ上げている方は残念ながらご存命ではありません。

会社の創業というと、組織として成立した日とか営業を開始した日、
ということらしいのですが、これは今となってはよくわかりません。
これに対して、株式会社の設立というのは、株式を発行し、
商業登記を申請した日、だそうです。

なので、当時の株主総会の議事録だとか、登記にあたっての申請書類だとか、
残っている書類を探しました。
これらによりますと、書面上、昭和43年1月27日から商業登記に向けて各種準備、
手続きを行っておりまして、1月29日には定款を定め、30日に株主が集まって、
創業に向けての総会が開催され、同日登記を申請しました。
登記が受理された日、完了した日、というのが示された書類は、
ちょっと見あたらなくなってます。
ただ、これまで、設立日は1月31日とずっと通してきており、
31日に登記が完了したんでしょうか。

あれ?
登記を申請した日が設立日であれば、1月30日が設立日ではないの?
ということは、記念日は昨日ということになるのかな。
まあ、1日、2日のずれといった細かいことはどうでもいいでしょう。
どうせ経緯はよくわからんし。
これも50年の歴史のなせる業でしょう。

会社の場所も設立当時からずっと現在の行政区画では、大阪市中央区に位置しておりますが、
創業した場所は南船場の安堂寺橋というところのようです。
この場所は現在の社屋から数分のところで、
そこからいったん、難波の方に移転し、さらには長堀橋駅に近い南船場に戻ってきて、
十数年前から現在の堺筋本町駅近くの久太郎町に社屋を構えています。
久太郎町も南船場界隈に含まれます。
難波に行ったとき以外は船場の町中を転々としている、という感じです。

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現在の社屋はこんな感じ。

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船場はもともと繊維業を中心とした卸問屋の街だったそうですが、
社屋の周りは急速にマンション街と置き換わりつつあります。

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昨年から今年にかけて社屋の対面には高層マンションが建築され、
日陰になってしまう時間帯が長くなったのですが、
西日があんまり当たらず、夏は少し涼しくなりそうです。
目の前の通りもちょっときれいになりました。
どうせなら電柱を地中化してくれればいいのに。

このように、会社の周辺は様変わりしつつあります。
環境設計の社屋もずっとこのまま、ということはないでしょう。
少なくとも、次の50年、ずっとこのビルでは持ちません。
社屋もそうですが、業務内容にせよ、組織にせよ、
社会の変化や世の中のニーズに合わせていろいろ変えていかねばならんでしょうね。
そうでなくてはとても100年間は続けられない、かと思います。
まあ、50年後というと会社にはもちろん、この世界にも私はおらんと思うので、
そんな先のことはともかく、数年先、長くても10年先を見据えて、
いやいや、とりあえず年度が明けるまでは目の前の仕事のことだけ考えて、
日々いそしもうかと思います。

(代)

posted by Kankyosekkei Co., Ltd. at 17:01| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする