2015年09月30日

さむーい夏休み part4


ほんとに肌寒くなってきましたね。
もう夏休み、という感じでもないですが、
とりあえず夏休みアラスカ編Part4、いってみましょう。
今回は「鳥・その他」です。

前回お話ししたとおり、もうあんまりたいしたものは残ってません。
だいたい、私は、仕事では猛禽類調査を中心にやってますが、
海外の猛禽類にはあまり興味がなく、どっちかというと風景とか、
大型哺乳類とかの方が気になります。
といったところですが、まずはこれ。

ライチョウ9.JPG

スズメみたいにいっぱいいます。何でしょうこれ。

ライチョウ4.JPG

ヤマドリ、とか、キジ、という声も出そうですが、

ライチョウ10-冬羽に換羽中.JPG

これはライチョウです。
そうです。サンダーバードです。
我が国では特別天然記念物に指定されています。
氷河期の生き残りなどともいわれますね。
アラスカでも州の鳥に指定されています。
ただ、アラスカでは貴重な鳥だから州の鳥になっている、というよりも、
いっぱいいるから、という理由からのような感じでした。
何人かが「アラスカチキーン」と馬鹿にするように叫んでましたから。
まあ、州全体が氷河期みたいなところですからね。

このほか、鳥はほんとにあんまり見ていません。
だいたい見てもなんていう種類かわからないし。
猛禽類はどうなったんだ、と言われても、
ソウゲンハヤブサかなあという種、アカオノスリかなあという種、
チュウヒかなあという種を見ました、ぐらいのことしか言えない。
他の観光客もあまり興味がないみたいで、バスの中からとまっているのを見ても、
「ストップ」となかなか叫べなかった。
チュウヒみたいなやつがいっぱい渡っていくのは見ましたけどね。

あとは、イヌワシを見ました。
これも日本では最高レベルの貴重種として扱われており、
どこにいるなんてことはなかなか教えてもらえないものですが、
アラスカではわりと普通に見られる種類らしい。
このあたりで見られるよ、なんていう話は何度か聞きました。
だいたい、バスに乗っていて、運転手が「イヌワシだー」って気がつくぐらい。
バスの近くに飛んできたことがありました。

そのときは、かなり大きく見えましたが、バスの反対側に座っていたガキが、
私の前にすっ飛んできて私の視界をふさいでしまったために写真が撮れなかった。
オーストラリア人の家族連れだったみたいですが、
オーストラリア人はしつけがなっとらん!

まあ、そんなわけでろくな画像はありませんが、ちょっと時間をとって、
望遠鏡を出して撮影したのがこちら。



風と超望遠でブレブレです。

静止画ならこちら。

DSC05917.JPG

とまっているのはこちら。

DSC05925.JPG

どうです?
イヌワシみたいでしょう。
イヌワシだと思いますよ。 日本のとは亜種レベルでは異なりますが。
どっか違いますかね。
私には同じに見えました。

ただ、日本のイヌワシとは生態的に大きな違いがあります。
このあたりのイヌワシは冬には南の方に渡っていきます。
なんでこんなジリスとかぴょこぴょこ顔を出している絶好の環境を離れるんだろう、
と思いますが、考えてみれば当たり前。

このあたりは、冬にはほとんど太陽が昇りません。
北極に近いので。 白夜の反対です。
そうなるといかに餌が多くとも昼行性のイヌワシには見えませんから。
あと、ジリスは前回書いたとおり冬眠しますし。
イヌワシは世界でもっとも分布域の広い猛禽類ともいわれますが、
日本みたいに留鳥として分布するところもあれば、
アラスカみたいに夏鳥になっているところもわりと広くあって、
その反対に冬鳥としてみられるところもあるようです。
まあ、北海道あたりにたまに見られるイヌワシも、
カムチャツカあたりから渡ってきた個体かもしれません。

ちなみに、動画で撮影した個体は成鳥の雌のようですが、
その後、雄がいっしょになり、さらに遠方で幼鳥らしい個体と合流しました。
今年は国内では幼鳥を見ていなかったのでラッキー。
アラスカのイヌワシの繁殖率はなかなかいいらしいです。

そんないいところならもっといい画像を撮ってこい、と言われてしまうかもしれませんが、
あんまり鳥を撮影しようとは思っていなかったもので、
ひょろひょろ三脚しか持って行きませんでした。
国内でも見ようと思えば見に行ける、というか仕事でもよく見るイヌワシに、
あまり時間を費やすのももったいないし。

デナリでの猛禽類調査風景.JPG

寒いし風も強いしこんなところで長時間観察をしていられません。

アラスカで見たものはこんなところです。
最後に、アラスカでの泊まったところと食べたものを少し。
泊まっていたのはこんなところ。

2〜5日目宿1.JPG

日本で言えばバンガローってところでしょうか。
向こうではcabinと言ってました。
キャンプしてもよかったのですが、もう寒いので私には無理です。

中はこんな感じでベッドしかありません。

2〜5日目宿2.JPG

シャワー、トイレは共同ですが、まあこれで十分。
部屋から出たところの景色がこれですから。

2〜5日目宿から.JPG

車道に出ればもうこんな景色。

2〜5日目宿出口から.JPG

まったくもってすごいところです。
もっとも、アラスカは生産力がなく物価が高いところで、
特にこのあたりは観光地なので食費も宿代も日本の3倍ぐらいしてしまいます。
コーラで300円ぐらい。
なので、デナリ国立公園の入り口から、
車で20分ぐらい離れたところの安い宿に泊まっておりました。
宿の名前を”Perch”といいます。
止まり木、という意味で、ハクトウワシが宿の看板にデザインされてましたが、
ハクトウワシは見ておりません。
別に宿の名前で選んだわけではありません。たまたま安かったからです。
デナリに行く機会があれば泊まってやってください。

夕食はこのバンガローとかと一緒にあるレストランに毎日通っておりました。
高いのでどっかで買ってきたパンとかで済ませようかと思っていたのですが、
試しに行ってみるとなかなかうまかった。

5日目夕食フィレステーキ.JPG

これは5日目の夕食のメインディッシュ。
さらに右上のがメインで、フィレステーキをベーコンで巻いてある。
"mignon"とか言っていた。

安い宿で全然期待していなかったのですが、わりと凝ったものを出してくれました。
そんなことよりも、このレストランのウェイトレスがなかなか変わっていて、
注文をとるときに、毎回私の前に座って数分話し込んでいく。
「今日どこ行った」とか「何してた」とか。
デナリのあたりですることなんて決まっているし、だいたい、
「yes」と「no」と「uh」とかしか言わない相手にしゃべって何がおもしろいのか。
東洋系が珍しいというわけでもないのですが。
私もアメリカではあちこちで外食してますが、こんなレストランは初めてです。
まあ、よほど暇なのか、私のことが気に入ったのか。
宿の主人のお嬢さんだったようです。
「今日はデナリが見えたよ」なんて言うと、
「やったね」とハイタッチを求めてくる。
なんだか気恥ずかしい。

そんなこんなで、最終日。
やっぱりこのレストランに行ったら、
くだんのウェイトレスが夕焼けがきれいだから外に出てみないか、
とお誘いになる。
「なかなかロマンチックなことを言うやないか」と
お誘いに乗ってみると、

2〜5日目宿レストランから夕焼けを見る人々.JPG

残念ながら他にも誘われていた客が。
あんまりロマンチックじゃないですね。

それでも、帰るときにチップを渡そうとしたら、
「チップなんていらない。毎日来てくれたからそれで十分。ありがとう」
などとおっしゃる。
もうなんだか感動してしまいました。
アメリカでチップを遠慮されたことなんて初めて。
もうちょっとここにいようか。何なら婿に入ろうか、と思ったぐらい。
ひょっとすると来年あたりアラスカに永住するかもしれません。
もっとも、英語力のつたない私のこと、盛大な勘違いで、本当は、
「こんなちょっとか、出直してこい」ぐらいのことを言われていたのかもしれません。

何にしても最後まで気分のいい旅行でした。
これからしばらく仕事にがんばらねばならない。
これだけ遊んできたことをアピールしたら、当分休めないでしょう。
まあ、仕事関係以外では約10年ぶりの海外なので許してください。
しかし、これに味をしめて、早くも次はどこに行こうかと思ってます。
次はアフリカか。

やたら長い旅行記で、しかも最後はだれも興味の持ちようもない、
わけのわからない話でしたが、これにて終わります。

次は10年後のアフリカ旅行記か。

ドコモポイント


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2015年09月22日

さむーい夏休み part3


夏休みから復帰してしばらくたちました。
もう旅行の熱もすっかり冷めてしまって、なんだか昔話のような。
とはいえ、クマの映像は少なからず反響もあったので、続きも紹介しましょうか。
今回はアラスカ旅行で見たクマ以外の動物(哺乳類)です。

まずは小物から。

リス1.JPG

リスです。

リス3.JPG

なんだ、リスか、と思われるかもしれません。
確かにニホンリスによく似てますね。
ただ、日本のリスは高木帯でよく見かけますが、ここはツンドラの低木帯なので、
こんなところにリスがいるのか、と思いました。

ジリス5.JPG

これはホッキョクジリス。
地面にいるリスということらしい。
雪から顔を出してますが、見張りをしているつもりらしい。

ジリス10.JPG

なかなかかわいらしい。
もみ手をしながら近寄ってくる商人、という感じです。
手の向きが逆ですが、ごろうまる、というふうにも見えます。
手が冷たいんですかね。
わりとこんな感じであちらこちらにいます。
望遠鏡を構えると四方八方で顔を出してます。
なので、イヌワシとかキツネとかいろんな肉食動物の餌になるらしい。
アメリカ本土などで見られるプレーリードッグと近縁らしいのですが、
このあたりのジリスは生態的にはちょっとすごい。
こんな寒いところにいるので冬眠するのですが、体温を氷点下まで下げるとのこと。
外気温に対して無駄な抵抗をしないということか。
眠っているというより仮死状態ですな。ヤマネよりもすごい。

お次はドールシープ。

ドールシープ2.JPG

わかりますかね。
バスの中からの画像はだれでも撮れるので、自分一人で探したものを載せてみました。

拡大するとこんな感じ。

ドールシープ3.JPG

大きな角がありますし、山に住んでますが、ヤギ(山羊)ではありません。
野生の羊です。現在、羊では唯一の野生種らしい。

ドールシープ13.JPG

こんな感じで岩場とか急斜面にふつうはおります。
なので、デナリ国立公園とはいえ、あんまり近くで見られることは少ないそうですが、
行った時期が良く、高標高部は雪のためわりと低いところに降りてきているらしい。

ドールシープ5.JPG

よって、こんな間近で見ることもできました。
やっぱり反芻動物なので、食っちゃね食っちゃねしており、ほとんど動かないことが多い。

ドールシープ14-ゆきちゃん.JPG

これなんかアルプスの少女、ハイジに出てくるユキちゃんみたいでしょう。
あれはヤギですが。

ドールシープ15-川を渡る、貴重.JPG

秋はドールシープにとっても移動の時期なんでしょうか。
わりと山の中でも群れで走っている姿を見ましたが、
このようにだだっ広い河川敷を渡るようなことは現地でも珍しいようです。

お次はこれ。

カリブー2.JPG

砂場で触角を出している虫のように見えますが、

カリブー5.JPG

休息しているカリブー(トナカイ)です。

カリブー4-寝ている.JPG

完全に横倒しになって寝ているヤツもいます。冷たくないんでしょうかね。

カリブー15.JPG

これなんか角が立派で雄ですね。
なかなか絵になります。

次もちょっと絵になる動画。
こちらを向くシーンがあるので、みなさん鼻にご注目。



あれ?
赤くないやん。
トナカイさんの鼻は真っ赤じゃないの?

カリブー10-鼻は白い.JPG

静止画で見ても白い。

ほんじゃ最後。

ムース17.JPG

これなんでしょう。
馬、だと思った方。
おバカさん、と言われても仕方がない。

鹿の仲間でした。
馬と鹿を間違えるとは。
鹿も四つ足、馬も四つ足と言った人もおりますが、全然違う生き物です。
とはいえ、この鹿、馬よりも大きい。でっかい牛並みです。
ムースあるいはヘラジカといいます。
シカ科最大種ですが、このあたりのムースはその中でももっとも大きいとのこと。

写真は雌の大人のムースです。
雄はでっかい角があるのでわかりやすいのですが、
雄を発見したときはいずれもタイミングが悪かった。

ムース3-若雄.JPG

これなんか若い雄ですが、雪が強くて視界が悪かった。

ムース14-雄.JPG

これなんか、アングルとしては最高ですが、
その前にはしゃぎすぎて望遠カメラのほうのバッテリーが切れてしまってました。
なので、コンデジで撮ってます。残念。

デナリ1日目(9)-アイルソンVCから、ムースの角.JPG

ムースの雄の角って大きいと幅2m、重さで40kgぐらいになることもあるらしい。
こんなもん、頭の上に乗せて、アホですね。
これでムースは森林地帯に生息しています。
たまにグリズリーにやられてしまうらしいのですが、体重ではグリズリーにも引けをとりません。
たぶん、この角が木に引っかかって、「とれないー」となっているところを
襲われるのではないかと思ってしまいます。

ところでムースは大きいからか観光客には結構人気があります。
一般車両が入れるところにも出てくるせいか、カメラマンが殺到していたりします。
こういうところは万国共通、近年の傾向かなあ。
道路や歩道以外の許可された場所以外は踏み込むことが禁止されているのですが、
近づこうとしている人がわりと多かった。
もっとも、ムースは個体数も多くて、公園外でもよく見かけます。
最初のムースの写真は公園外の道路脇で撮りました。
ムースはアメリカ本土にもいて、私にとっては昔からなじみのある動物で、
さっさと行こうぜ、という感じなのですが。

ただ、ムースはおとなしくて、さわろうと思えばさわれるぐらい、だと思っていたのですが、
実際、さわったこともありますが、
デナリではやたら危ないから気をつけろ、というアナウンスがありました。
まあ、全体に感じたことですが、以前よりもデナリでは「安全に注意」、
というアナウンスが多く、規制も多くなったような気がしました。
このあたりも日本と同じような傾向なんでしょうか。

ざっとこんなところで、いろんな動物を見ました。
さすが環境調査が本職、と思っていただけるとありがたいのですが、
まあデナリに行って何日か滞在すれば誰でもこういった動物は見ることができると思います。
逆にミーハーな感じでお恥ずかしい。
さらに言うと、バスで公園を行き来する際に、
誰が先に動物を見つけるか、誰が先に声をあげるか、といった
競争みたいになるのですが(少なくとも私は競争と思ってます)、
日本代表として、あるいはこういった調査をするものとして、
「誰にも負けん」と意気込んでいたものの、
ほぼ惨敗、でした。
100回ぐらい目立った動物を観察する機会があったとして、
最初に声をあげるのは4割ぐらいは運転手かな。
残りの60回のうち、私が最初に声を上げることができたのは2,3回ぐらい。
窓際に座っている人数比でいってもごく普通。
とてもプロとは言えない。
なんでかな。
一言で言えば修行が足りない、ということなんでしょうが、
日本で一般カメラマンとか野鳥の会なんかにまぎれていると、
まず発見率で負けることはないんですけどね。
まあ、デナリは一般観光客が乗るバスにプロの野生動物調査者も混じっており、
そういう人が前の方に陣取っているということもあります。
それにしても勝てなかった。環境の違いなのか。
まあ、修行に励みます。

それと、今回もいろんな動物を観察できたことはよかったのですが、
オオカミが見られなかったのは残念。
もっとも、四国より広い国立公園に50頭ばかりしかいないらしいので、
見られなくても当たり前なんでしょうが。

前回は、オオカミの群れがトナカイを補食しているところを見ることができたので、
今回も期待してしまっておりました。

オオカミBトナカイ食べる.jpg

そのときのガイドが「十数年この仕事をやっているが、こんなシーンは初めて見た」
なんて言っておりました。
観光客を喜ばそうとして言っているだけで、わりと普通にみられるんじゃないの?
などと思っておりましたが、本当だったようですね。

まあ、1回の旅行ですべて満足してしまうより、
少しばかり物足りないぐらいがいいのかもしれません。

さて、アラスカ旅行記もこれぐらいにしましょうか。
個人的なことで書きすぎでしょう。
「ちょっと待て、鳥は?」 という方もいらっしゃるでしょうか。
あるいは「オーロラは?」 とか。
しょうがない、あと1回書きますか。
ただし、あとはたいしたものは残ってないんですけどね。





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2015年09月11日

さむーい夏休み part2


さて、前回に続いてアラスカ旅行記。
今回は動物編。

アラスカと聞いて、多くの人が連想するのが大自然。
特にクマを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
私も最初にアラスカに行こうと思ったのは、クマが見たい、という気持ちが大きかった。
もともと私のクマ好きは子供の頃からで、できればクマと相撲をとってみたい、
ぐらいに思っている。

アラスカでもクマを観察できるスポットとして有名なのが、今回私が行ったデナリ国立公園。
このほかに、サケ・マスを捕獲するところが観察できるカトマイ国立公園や、
世界最大のヒグマが分布するコディアック島があります。

カトマイやコディアックにもぜひ行ってみたいのですが、
デナリよりもさらに行くのが大変そうなので、また別の機会にしようと思います。

アラスカにはシロクマ、クロクマ(アメリカクロクマ)、チャグマとは言いませんね。
ブラウンベア(グリズリー)の3種類のクマが分布しています。
アライグマはいません。
このうち、デナリの周辺にはクロクマ、グリズリーの2種類が分布するらしいのですが、
ガイドはクロクマは見たことがない、と言ってました。
もっとも、クロクマにも茶色いやつはいますし、グリズリーにも黒っぽいやつがいるので、
遠目にはなかなかプロでないと見分けるのは難しいのではないでしょうか。

これなんて、グリズリーの親子ですがこれぐらい色が違います。

グリズリー35-親子熊.jpg

グリズリーというのは日本のヒグマと同じ種類です。
デナリ周辺に分布するグリズリーはヒグマとほぼ同サイズのようです。
カトマイやコディアックのような海岸近くにいるグリズリーは魚など動物性タンパク質を
食べる機会が多いので、内陸の個体より体重では倍ぐらいになるらしく、
性格も荒々しいとのこと。
恐ろしい・・・・。

うんちくはこれぐらいにして、グリズリーの映像をば。

まずはこちら。



動画が見られない人のためにこちら。

グリズリー15.JPG

雪の中で必死に食べ物を探してます。
普通だったら雪が降るぐらいの時期に冬眠に入るのでクマも必死でしょう。
何を食べているんでしょうねえ。
ガイドの説明だとベリーの類いとのこと。
そのあたりを後で見てみると、コケモモみたいな植物の実があった。

次はこちら。



静止画はこちら。

グリズリー24.JPG

これはバスの中から見ているから安心ですが、数十メートルの距離です。
シャッター音など当然クマも聞こえているはずですが全然動じません。
しかし、ものすごい力で、地面を掘ってます。
ミミズみたいなものでも食べているんでしょうか。
ちなみに、その後でクマが掘っていたところに行ってみました。

グリズリー43-クマ土耕痕.JPG

クマの土耕痕です。
ひとかき、ふたかきでこんなものを掘ってしまいます。
それもそのはず、若い小さめのクマの爪でもこんなもの。

グリズリー41-前足の爪.JPG

大きなクマなら爪だけで私の指の長さぐらいあるんじゃないでしょうか。
こんなのにひっかかれたらたまらん。
私と相撲を取るときには、爪は切ってきてもらいたいもんです。

さて、今回のデナリ国立公園探索の中で、何度かバスを降りて数時間、
歩いて散策したり、三脚を立てて観察をしていたのですが、少し恐怖を感じることがありました。
ガイドによると、デナリではここ十数年はグリズリーによって人が殺されたことはない、とのこと。
しかし、事故が起きていない、と言わないところが微妙なところ。
まあ、ガイドやレンジャーからはいくつかの注意は与えられました。
外では何も食べるな、クマには近寄るな、300mは離れろ、
クマが近づいてきたらゆっくり逃げろ、走ってはいけない、
大きな声をあげろ、ただし叫ぶな、といった感じ。

それで、トクラットというキャンプ場にいたときのこと。
バスを降りたときからクマが近くにいるということはレンジャーから教えられていて、
キャンプ場から離れないように、という注意は受けてました。
このため、キャンプ場にある広場で三脚を立てて観察を始めようとしていたところ、
向こうからクマが近づいてきます。

グリズリー29-見守る人々.JPG

写真の中央、だいぶ向こうにグリズリーがいます。
まだ遠いので観光客は写真を撮ったりしていますが、
その前には緑色のジャンパーを着たレンジャーがいて警戒しています。

グリズリー30-近づいてきてみんな待避.JPG

さらに、クマが近づいてきまして、周囲は緊迫し、観光客はバスの中だったり、
キャンプ場にある土産物屋が入っているテントに避難させられました。
私はできればそのまま外でクマと一勝負、と思ったのですが、
クマより怖そうなレンジャーから早く逃げろ、と怒られてしまいました。

このため、三脚だけ広場にそのままにしてテントに避難しようとしたところ、
テントの中に先に避難していたレンジャーから「あの三脚を回収しろ」
とのご命令。
「えええええー?」
もうクマが近いやんけ、と思ったし、食べ物でもあるまいに、と思ったのですが、
「見ててやるから行ってこい」
というような、なぜか厳しいお達しなので、さささ、と広場に戻って回収してきました。
久しぶりに恐怖を少し味わいました。主にレンジャーから。

グリズリー31-みんな待避.JPG

避難したテントの中の様子です。
その後、このクマより怖いレンジャーがクマが去ってから説明するところでは、
カメラのレンズとかはクマの興味を引きやすく、
カメラにかみついたりして三脚やカメラが壊される可能性があること、
ひいてはテントにクマを呼び寄せかねない、
というようなことを優しく教えていただきました。

このレンジャーは私と同じような観察道具を使うとのことで、
いろいろ情報交換しました。半分ぐらいしか通じてないと思うけど。

まあ、クマは公園内のあちこちをのっしのっしと歩いていて、
それなりに人慣れしているんじゃないでしょうか。

グリズリー39-バス前方道路を横切る.JPG

シャトルバスの前を悠然と横切られたこともあります。

それでも、密度の濃いところは車から出るのを禁じられているので、
それなりに危険性があるみたいです。

今回、4日間のデナリ探索でクマは20回見ました。
平均すると1日で3〜5回ぐらいとバスの運転手が言ってました。
私の場合、途中で引っ返してきた日もあったのでこれは、まあまあ多い方のようです。
時期的に現地では晩秋にあたり、比較的標高の低いところに降りてきていので、
目にする機会が増えているようです。

それでも、前回は1日で20回以上見た日もあったし、
親子グマがトナカイを食べているところに遭遇したこともあったので、
それらに比べると今回はイマイチでした。
まあ、前回が良すぎたんでしょう。
今回のバスの運転手のレコードが13回と言っていたので、
20回以上というのが特殊だったようです。

いずれにせよ、デナリというのはすごいところです。
クマが間近に見られる、ということではここ以上のところはないのではないでしょうか。

まあみなさんぜひ行ってみてください。
ただし、クマには近づかないように。

なんだか長くなったので、クマ以外は次の機会に。
何回続くんだろう。
仕事と関係ないのに。

ドコモポイント



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