2018年05月11日

フクロウ


いい季節になったので、昨日、調査室メンバーで研修に行ってきました。
行き先は兵庫県加古川市。
ここにはかつて環境設計で生物調査をやり、
その結果を活かして里山公園の整備計画を立案・設計した、という現場があります。
その業務は平成19年度に実施し、20年度に施工されています。
今回、施工後10年たった状況を見に行こう、という企画でした。
まあ、研修というより遠足に近い。

P5100009.JPG

こちら遠足風景。

P5100002.JPG

天気も良く、公園にある山の頂上からの視界は上々でした。
頂上が岩山になっていて、景色がいいのがこの公園の一つの売りです。

ただ、施工後10年もたつといろいろ状況も変わっていて、

P5100012.JPG

アカマツ林だったところはすっかりコナラ林に遷移していました。

P5100011.JPG

コナラ林だったところもかなり竹が侵入してきています。

P5100001.JPG

また、落葉広葉樹林内も低木や笹が繁茂するようになっています。
このあたりは、計画立案当時から懸念していたところで、
地元住民の方々には整備後の管理の方法や頻度を詳しくご説明したところではあったのですが、
なかなかもくろみどおりにはいきませんよね。
里山環境の維持には管理が欠かせない、ということがよくわかります。

その広葉樹林の整備直後の写真は下のとおり。

DSCF0442.JPG

きれいに間伐・除伐されています。
林内空間を明るくしてコバノミツバツツジなどをいっぱい咲かせよう、という計画でした。

PA170091.JPG

施工後3年でこんな感じ。そっからさらに7年たつとだいぶ変わりましたね。
おそらく今の方がコバノミツバツツジなどツツジ類は多いようですが、
あまり花が付いた様子がみられなかったです。

もっとも、施工後3年の段階で歩道脇の草刈りなどがあまりきちんとされていない様子だったので、
もっと荒れ放題になっているかと思ったら、
歩道の維持管理のための作業は定期的に行われているようでした。

こちら竹林内の歩道の整備直後の様子。

DSCF0483.JPG

歩道脇をあまり伐採しない方が光が入り込まないのでいい、と提案していたのですが、
どうも開きすぎてしまったようです。

PA170078.JPG

こちらが施工3年後。道路脇に草や低木が繁茂するようになっています。
竹も少し歩道側に広がってきています。

P5100006.JPG

こちらが今回。
歩道脇はなかなかきれいに草刈りされています。
それでも歩道の上空が竹に覆われるようになって、少し暗い感じもします。

いずれにせよ、ある程度管理されているようで、安心しました。
里山管理の団体の方々が協力されているのかもしれません。

ところどころタケノコを倒してありました。

P5100010.JPG

もったいないような気もしますが、こうしないと竹が密になりすぎるので、
食べる分以上に生えているタケノコは小さいうちに倒しておいた方がいいんです。

ところで、林内を歩いていると、フクロウの雛を発見しました。

DSCN4298.JPG

2羽同じ木にとまっていましたが、もう1羽の鳴き声がすぐ近くの木の根もとからしていたので、
そのあたりに巣があるんだと思います。
あまり驚かしてもよくないので、雛の写真だけ撮って立ち去りました。

DSCN4278.JPG

DSCN4302.JPG

なかなかかわいらしい。

せっかくなので、カメラを動画設定にして30分ばかり置いておくと、
真っ昼間なのに餌運びが入ってました。



珍しい。
餌の種類はよくわかりません。フクロウの餌の大半はネズミ類のようですが、
どう見てもネズミには見えない。トカゲか芋虫かな、という感じ。

なかなかラッキーでした。
周辺地域の農地とともに里山環境がフクロウのすみかになっているんでしょう。
今後、この公園のシンボルになるんでしょうか。
カメラマンが集まるようになってもあまりよくありませんが、
いい形で環境学習などに使える素材になればいいのですが。


さて、明日は当社の50周年記念祝賀会を開催します。
いろいろ大変です。



posted by Kankyosekkei Co., Ltd. at 18:31| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月09日

クマタカカメラ 滋賀版


三重県のクマタカの巣にしかけていたカメラを回収して、
当面、使う予定はなかったのですが、
先日、新たなクマタカの巣を発見しまして、繁殖していることがわかり、
その巣に向けて画像送信型のカメラを設置してきました。



こちら巣の発見につながる雌による餌運びの映像。

DSCN4257.JPG

こちらは巣にいた雛。
だいたい20日齢ぐらいかな。5月5日のことです。
一般的なクマタカの繁殖進行状況に比べると早いのですが、
餌運びを発見した際、雌が頻繁に探餌に出かけていた様子から、
さらに早く繁殖が進行していると想定していました。
研究のため、日齢を確認する必要があったのですが、
理想的にはもう少し雛が大きくなってから確認に行きたかったところです。
とはいえ、これぐらいの時期の雛が一番かわいい。

カメラについては、育雛の早い段階に木に登るわけにはいかないので、
地上に設置しています。
これまでのように巣に近い位置ではないので、カメラに望遠レンズを無理矢理接続しています。
ただ、カメラの構造上、アングルやピントは、
ネット経由で送信されてくる画像を見ないと、調整することができません。
にもかかわらず、今回設置した場所は、携帯の電波が非常に微弱で、
現場にいる間には画像を受信することができませんでした。
雛が小さいうちにあまり長い時間、巣の近くにいるのもよくありませんし、
アングル、ピントとも調整することができず、適当なまま帰ってきました。
その結果、アングルはばっちりでしたが、ピントはぼけぼけ。

IMAG2516.jpg

それでも親鳥や雛がいることはわかります。

IMAG2513.jpg

画像は定期的に送信されるようセットしてありますが、電波が微弱なため、
数時間に渡って送られてこないこともあります。
なので、確実なことはわかりませんが、親鳥はよく巣から離れているようです。

IMAG2533.jpg

こちらは雛だけの瞬間。

一昨日から現地は本降りとなり、レンズが曇ってしまいました。

IMAG2621.jpg

そうなると、真っ白かかろうじて親鳥が巣にいることがわかるレベル。
今日は曇りぐらいの天気のはずですが、レンズの曇りはとれません。
一応、防水のカメラとレンズですが、内部が露結していればもう終了。

現場にもう一度行って、雨よけをしたり、ピントを合わせてきたいところですが、
暇もないし、しばらく見守るつもり。
カメラが無事でおもしろい映像でも撮れたらまたアップします。





posted by Kankyosekkei Co., Ltd. at 17:14| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月07日

クマタカカメラ その後 三重版


つづいて、三重県に設置したクマタカカメラのその後。

こちらは昨年末に設置。
年末年始にかけてよくクマタカが飛来し、造巣活動。



雌雄が初めて飛来したときの映像です。



その後も順調に巣材運び、巣材整理に飛来していたのですが、
1月上旬に飛来がストップしてしまいました。
何が気に入らなかったのか。
昨年、この巣では育雛までやっていたようなのですが、
どうも途中で繁殖に失敗してしまったようです。
そういうことがあったので、この巣をいやがったんでしょうか。

その後はこのカメラも他のものを記録するだけのカメラに移行。

IMAG2816.jpg

こちらシジュウカラ。
こちらは日中しか撮影していないので、鳥が中心ですが、
やっぱりカラ類はよくやってきます。

そんなわけでクマタカが飛来しなくなった状況から、別の巣を設けて繁殖しているのでは、
と考えて観察に向かったところ。

DSC04292.JPG

雄の飛来があり、向かった先に巣を発見。

DSC04303.JPG

DSC04305.JPG

だいぶわかりにくいのですが、上下の画像を見比べてください。
中央やや左のスギの葉っぱに穴が空いているように見えるところに注目していただければ、
上は何も映っていないのですが、下ではクマタカの頭がのぞいています。
この位置に巣があって、抱卵しているようです。

かなり遠方からの観察なので、わかりずらくてすいません。

結局のところ、カメラを設置していた巣から100mぐらい上方の斜面に新しい巣を作ってました。
カメラの結果としては残念ですが、繁殖していたのでまあ良し、としよう。

そんなわけで、今年クマタカの繁殖状況観察用に設置した画像送信型カメラはいずれも空振り。
まあ、クマタカの繁殖成功率は3割程度といわれているし、営巣地を移動することもよくあること。
仕方がない。
特に三重県に設置したカメラはアングルがよかったので、残念だなあ。

ここで設置していたカメラは無駄になったので、早々に回収してしまいました。
また別のところでまたの機会に取り組みます。





posted by Kankyosekkei Co., Ltd. at 22:12| 生物調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする