この正月休みは長かったですね。
みなさまいかがお過ごしでしたでしょうか。
多くの方が9連休だったのではないでしょうか。
環境設計も12月27日に仕事納め、1月6日仕事始めだったので、
世間と同じく9連休でした。
私はというと、例年変わりないのですが、実家で何日か過ごす他は、
個人的なフィールドに行ってタカやワシと戯れる、ということを繰り返しています。
今年に限っては、実家のみなさまが海外に行くということで、
実家で過ごす日がさらに少なくなり、さらにタカやワシと戯れる日が多くなりました。
ただ、実家で飼っているウサギを預けられてしまい、自宅マンションとか現場に
連れて行くわけにもいかず、会社で飼ってました。
そのために休みの間に何回も会社に行くという・・・。
そんなわけで、とりたてて特別なことをしたわけではないのですが、
冬休み中に現場でしたこと見たことをご紹介します。
■クマを見た
滋賀県の山の中ですが、例年であれば12月の中旬頃には冬眠に
入っているはずのクマが、尾根上の岩場でしばらく昼寝をした後、
谷の方に降りていきました。
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
いつもの年ならば雪に覆われているところ、今年はまったく雪もないし、
暖かいので冬眠していないのか、あるいは餌が少なかったので、
冬眠できていないのか。まあ珍しい。温暖化の影響なんですかねえ。
こちらもクマがいるとは思っていないので、まったく警戒してませんでしたが、
ちょっとは気をつけた方が良さそうです。
ただ、大あくびを繰り返しており、さすがに眠そうでした。
■クマタカがシカを食う
谷沿いのかなり低いところから現れたクマタカの喉元(そのう)が
大きく膨らんでました。
その方向ではカラスやトビも見られたため、なんだか怪しい、
と思って見に行ったところ、シカの死体が複数、河川敷に転がってました。
これはクマタカが食べていたのではあるまいか、
と思ってセンサーカメラを置いておいたところ、
次の日に見事にクマタカが写ってました。
グロい画像があるので苦手な方は見ないでください。
なかなかいいショットが撮れました。
狙いどおりです。
ただまあ、なんでこんなものが転がっているか、
ということを考えると、あまりいい気持ちもしません。
山にはシカが増えすぎて植生が衰退するし、麓では農作物にも被害を与えます。
そのため、シカの捕殺が推奨され、奨励金が支払われる自治体も増えています。
ただし、捕殺した場合には死体を持ち帰って処分するか、
山に埋めてくるかしなければならないはずですが、
ここでは何もかぶせられずに河川敷の目立つところに転がってました。
ルール違反というかマナー違反というか、だいぶひどいですね。
山に行くとこういう死体がよく転がっているので、
役所の担当の方にこういう話をしたことがあるのですが、
「持ち帰るように指導しているので、そんなことはないはずだ」
とのたまわられました。
いやあ、現場を見ないで「はずだ」と言われましてもねえ。
絶滅危惧種のクマタカの餌にもなっていいんじゃないかと
思われるかもしれませんが、銃弾に用いられる鉛は動物にとって毒で、
鉛の破片を食ったクマタカは死んでしまうかもしれません。
また、先ほどのクマなどもシカの肉があるから冬眠しないのかもしれません。
そうすると、肉食に傾いたクマは、猟期が終わったら人を襲うようになる、
といったこともあり得るように思います。
そうでなくても、生態系のバランスが崩れて、
というようなことが危惧されています。
そういえば、昨年、人工巣から巣立ったクマタカの幼鳥も観察してきました。
巣のカメラには11月以来写ってませんが、元気らしい。
さらに、イヌワシも見てきました。
私は神社や寺には初詣に行く習慣がないのですが、
イヌワシ詣でには毎年行ってます。
そんなこんなでとりとめもないですが、
私の冬休み日記でした。
