2020年07月03日

巣立ちの時期


梅雨ですね。
ジメジメしてます。
しかもコロナがジワジワきてます。

そんな中でも鳥の世界はいつもと変わらず、この時期は繁殖期の後半、
巣立ちの頃合い、となっています。

私が観察しているクマタカでは6月中に巣立った雛もおり、
遠隔監視しているクマタカの雛もそろそろ巣立ち、
となっているんじゃないか、と思います。
「思います」というのは、カメラがおかしくなって、
画像が送られてこなくなりました。
前から不定期送信になっていて、調子が悪かったのですが、
6月10日を最後に送信が完全にとまってしまいました。
その日の画像がこちら。

IMAG9205.jpg

50日齢ですが、よく育ってます。

その後、6月21日に研究のために巣に登ったのですが、
その際、スイッチを入れたり切ったりしたところ、
カメラが稼働したので、バッテリーやSIMカードを交換して、
帰ってきました。
6月22日の画像がこちら。

IMAG0150.jpg

62日齢ですね。羽にかざりが付きました。

6月24日の巣の状況はこのとおり。

IMAG0500.jpg

ムササビの食べ残し、ヘビが3本入ってます。
この画像を見たT君が小学生がバイキングに行った時のテーブルみたい、
と言ってましたが、まさにそんな感じ。
こんなに食べられるわけがないだろう。バイキングだったら店の人に怒られます。
餌がいっぱい与えられるので、雛はとっても元気。

IMAG0504.jpg

これは間違いなく巣立つ。2年連続の巣立ちだ、
と思っていたら、またカメラが故障。
26日以降画像が送られてこなくなりました。
こちら最後の日の画像。とっても大きくなりました。
もうまもなく巣立ち、という感じ。

IMAG0990.jpg

どうも画像情報にエラーの印が出ていて、送信されないだけでなく
カメラがおかしくなってしまった様子。
まあ、また復活する可能性もありますが、どうもこのカメラは不安定で、
繁殖期全体のデータは得られなくなってしまったと思われます。

昨年のデータと比較したかったので残念。
巣立ちまで見たかったなあ。


一方、今年はイヌワシの繁殖も見守ってました。
わりと貴重な映像が撮影できたので紹介します。



わかりますかね。
イヌワシの雄がゆっくり滑空、地面に降りるとそこにアナグマの成獣がいて、
アナグマから脅されるとイヌワシは飛び去り、その後もアナグマは興奮、
といった感じの動画です。
おそらく、イヌワシはアナグマを狙ったのでしょうが、この成獣を
狙ったのかどうかは不明。成獣を狙ったけど、わりと大きかったので断念、
とか角度が悪かったとか、気づかれたとか。
あるいは巣穴にいる幼獣をねらったけど、奥に入られたとか、
成獣がいたのでやめたとか。
よくわかりません。
ただ、不意を突ければ成獣でも捕獲することのあるイヌワシですが、
面と向かい合うと地上の獣に対して弱いもんです。



続いての画像はシカの幼獣を運ぶイヌワシの雄です。
イヌワシはシカを捕っちゃうんですね。
何度か見たことがありますが、幼獣とはいえ重そうですし、
落としてしまうこともあるようです。
最近、西の方ではシカが増えて、林床の植物が衰退し、
これまでイヌワシが主に餌としてきたノウサギなど中小の獣が減ったことも
一因となって、イヌワシの繁殖率が低下しているようですが、
その代わりにシカが餌となることがあります。
ここのイヌワシは17年ぶりの繁殖です。
この日は幼鳥が撮影できなかったのですが、巣ではないところに
シカを搬入しており、そこに巣立った幼鳥が滞在していたようです。

なんだか今年はイヌワシやクマタカの繁殖率が高そうです。
何が良かったのでしょうか。
私は記録的な暖冬が寄与しているんじゃないかと思います。
といって、これまで暖冬の年だからといってイヌワシやクマタカの
繁殖率が高かった記憶はない。温暖化でイヌワシやクマタカの繁殖率が
上昇傾向、というわけでもないし。
まさかコロナの影響? コロナで人が山に行かなかったから?
まさかね。








posted by Kankyosekkei Co., Ltd. at 23:33| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする