ようやく涼しくなって、秋らしくなってきましたね。
ただ、急に気温が下がると秋の昆虫調査であまり虫が捕れなくなるので
恐れおののいております。
さて、この週末は少し遠出して魚類調査に行ってきました。
現場は大阪湾内に浮かぶ無人島。
無人島とはいっても、漁港から1分ぐらいの、
ごく簡単に行ける小さな島です。
ここは以前、植物や鳥類を対象に調査しています。
ただし、魚類は調べていなかったので、今回、「自主的」に調査してきました。
島の北側の灯台付近に調査地点を定め、調査を開始すると、
まず採捕したのが、
なんだベラか。
ベラのムチは痛いよ。
次もベラ。
その次もベラ。
その次もベラ。
なんだベラしかおらんのか。
せめてベロとかベムとか。
ということで、最初の地点ではベラのみで終了。
続いて桟橋地点では、
小アジと鯛の小さいのを採捕。
ここまで読んで、「ただの釣りじゃん?」「遊びちゃうの?」
と思われる方もいらしゃるかもしれません。
いやいや、環境調査を生業にしている者として、
どこに行ってもそこにいる生物を調べることを旨としております。
それが証拠に、ここまでは、「釣り」という手法を用いてましたが、
最後は投網を取り出して、水際から打ってみたところ、
ベラ、カワハギ、ヨウジウオを採捕しました。
これにてこの島では、ベラ、タイ、アジ、カワハギ、ヨウジウオの5種が
分布していることが分かりました。
以前来たときにはチヌ(クロダイ)が水際で遊んでたんですけどね。
時期が違ってたかな。
決してチヌを釣ってやろうとその島に行ったわけではありません。
決してチヌを水際で捕ってやろうとして投網を持って行ったわけではありません。
決して業務で得られた情報を遊びに活かそうとしたわけではありません。
でも、チヌは釣りたかったなあ。
最初の灯台下で2回、糸を切られてしまった。残念。
