もうすぐ春ですね。
世間的には既に春、でしょうか。
とはいえ、我々建設コンサルタントにとっては年度末は繁忙期。
3月下旬は忙しさもピーク、といったところです。
もっとも、工期末の早い物件を担当している人は「イチ抜けたー」
といってそろそろ姿を現さなくなる時期でもあります。
私もここ数年は越年度業務といって、工期が年度をまたぎ、
年度末に工期を迎える仕事が少なく、
必ずしも年度末が忙しくない年が続いていました。
そういう年は、他の人から仕事をあわよくば仕事を押しつけてやろうと
目をつけられるので、「忙しいふり」をしてました。
ところが、今年は何の因果か久しぶりに3月が繁忙期らしい年になってしまって、
嘘いつわりなく結構忙しかった。
それこそ季節を感じる暇もないぐらい。
というか、あちこち飛び歩くので、季節感がむちゃくちゃになるんですよね。
3月初旬は三重県の現場にて、
カンザクラ、かな。ピントがぼけててお恥ずかしい。
桜が開花しています。さすがに3月頭に桜が開花とは早すぎる、
と思われるかもしれませんが、2,3月に咲く桜もあるらしい。
川の中を歩いていたら水際に咲いてました。
そうかと思えば先々週は雪の中の調査。
富山の山の中でした。
それで、昨日は、というと。

桜が満開。熊本城です。きれいですね。既に春爛漫、という感じです。
ただ、熊本城、というと・・・・、




地震の被害が生々しくて、ちょっと悲しくなってしまいました。

本丸の様子がこんな感じで、

ちょうど5年前も熊本城には行ったのですが、
遠近は違いますが、同じ方角から撮った本丸の写真がこんな感じ。
そもそも、とある業務の検査で熊本に行っていたのですが、
その検査がなかなか厳しい結果で、
「国破れて山河あり」という気分だったところに、
熊本城を見に行って、
「城春にして草木深し、時に感じて花にも涙をそそぎ」
という漢詩「春望」のような感じになりました。
まあ、なんというか、わけわからんことを適当に書いてますが、
せっかく桜が咲いていたのですが、
それと城の無惨さがかえってコントラストとなって、
悲しい気分の相乗効果、という感じです。
とはいえ、復興工事が始められています。

今の感じからすると、かなりの年月がかかってしまいそうですが、
一日も早い復興をお祈りしております。
しかしまあ、私がこんな感じでしみじみしておりますと、
一緒に行っていた設計・計画がご専門の方は、崩れた天守の方を見て、
「あの柱はRCですね」とおっしゃる。
設計とかやっていると、崩れた城を見ても無駄に感傷的にならないんだなあ、
と妙に感心しました。
一方で、私の方も「あのスダジイにカラスの巣がある」とか、
まったく意味のないところに目をつけておりました。
まあ、こんな感じであちこち飛び歩いています。
そんなこんなしている間に繁忙期ももうすぐ終わり。
3月が忙しかった分、4月からは例年以上に暇になりそう。
今から楽しみにしています。
この冬は1回も行っていないスキーに行こうか。
それとも鳥三昧の毎日を送ろうか。
いやいや新しい仕事をとるためにがんばらないと、年中暇になってしまう。

【関連する記事】