2017年09月13日

調査室のおしごと


やっと涼しくなってきましたね。
今年の夏も暑かった。
といっても、関東から東や北は今年あまり晴れていないようで。
我々生物調査に携わるものにとっては天気によって仕事が大きく左右されるので、
いつも気にしています。
まあ、私の場合、メインのフィールドは中部以西なので、今年の夏は暑くはありましたが、
仕事の能率という点からすると運が良かった。

さて、本ブログをごらんの方は、環境設計という会社は猛禽類調査ばかりやっている会社か、
と思われている方もいらっしゃるかもしれません。
私が猛禽類を専門としていることや、個人的に猛禽類にはまっているので、
ブログのネタが猛禽類に偏ってしまってます。
会社としては、社名が示すとおり都市空間の設計から始まっておりまして、
今も造園設計は業務分野の中の柱の一つです。近年は自然的空間の設計にも幅を広げ、
都市、地方関わらず地域の緑化計画であったり、公園管理といった業務にも携わっています。
なんだか最近はスタッフの志向なのか、自然空間での仕事が多くなってきたような。

また、環境調査も柱の一つですが、猛禽類調査ばかりやっているわけではありません。
というより、まったく猛禽類調査に関わらない調査スタッフもおります。
ここ数年は植物調査や街路樹・公園樹木の健全度調査といったものが増えてきています。
そもそも、猛禽類調査は最近、繁忙期と非繁忙期の偏りがひどくて、
繁忙期には現場が集中し、非繁忙期にはほとんど仕事がなくなります。
我々はまだとりまとめなどがありますが、
現場専業という個人調査員の方は非常にひまになってしまうそうです。
猛禽類調査のこういった季節的ひずみはなんとからなんのか、と思ってしまいますが、
まあ、鳥の繁殖期に合わせた調査なので、いかんともしがたいところです。

とはいいつつ、私などは猛禽類繁忙期が終わると、少しゆっくり仕事が進められる
ようになりますし、そういう時期になるのを待っているところがあります。
本来、今がそういう時期にあたります。
ところが、なんだかうまい具合に夏から秋にかけて現場のピークとなる生物調査もありまして、
近頃はそういう猛禽類以外の現場にも声がかかるというか、かり出されてしまいます。

越谷スウィーピング法.JPG

これは昆虫類調査のスウィーピング

クマ頭骨等.JPG

哺乳類のフィールドサインセンサスで発見したツキノワグマの頭骨

P4240020.JPG

魚類調査のタモ網による採集

170727投網による採捕風景.JPG

魚類調査での投網による採集

毎木調査風景.JPG

植物調査の毎木調査

170725水温測定.JPG

河川環境計測

ざっと、昨年から今年にかけて猛禽類非繁忙期にやった調査です。
いろんな調査にかり出されているなあ。
そんなにいろんな調査が一人でできるの?
と思われるかもしれませんが、見よう見まねでそれなりに。
他のスタッフや調査員の方と同じようなことができないとおもしろくなく、
どういった調査でも現場に行くと張り切ってしまいます。

その結果、いろんな調査に声がかかってしまう。
いろんな調査、いろんな現場に行くことができる方が、おもしろくはあるのですが、
そろそろもうちょっと、セーブした方がいいのかもしれない。
忙しそうなふりでもしてみようかな。

ちょっとブログの更新が滞ってましたが、
次回は他の方がそんなに間を置かずに書いてくれるはず。



posted by Kankyosekkei Co., Ltd. at 13:56| 生物調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月31日

クマタカカメラ7 & オオタカカメラ2


桜もちらほら咲いているような。
もう春ですね。
こちらは繁忙期であまり春を感じる余裕もありませんでしたが、
現場に出ると暖かい。季節は巡っているようで。

さて、クマタカカメラのその後ですが、
結局、3月の飛来も中旬の一時的なもので、最近はまたまったく来ておりません。
今年は繁殖失敗か、別の巣で営巣しているのか。
産卵期間はあと少し残されているものの、
現在の巣の状況からこの巣を使って産卵するというのはもう無理でしょう。
カメラをしかけた巣は今季は利用されないようです。

PICT0100.jpg

こちらは最近の画像。
巣材には変化がありません。
カケスが下の方に写ってます。

オオタカの巣の方は、というと、

IMAG8708.jpg

3月中旬にこんなのがやってきました。

最初は「やった、来た」
と思ったのですが、

残念ながらノスリです。

猛禽類やったらええやんか、と思われるかもしれませんが、
まあ、ノスリでも使ってくれればまだ救われる部分もありますが、
最近、ノスリは南下、西方に繁殖分布を広げているような気がしますが、
今回カメラを設置した環境では、なかなかノスリは営巣しないと思います。
飛来した個体も若そうですし。
実際、カメラで確認したのはこの1回限り。

オオタカについては、
設置直後の画像はというと、

IMAG0027.jpg

こちらは本日の画像。

IMAG0477.jpg

巣材は見事にほとんど変化しておりません。
オオタカの姿は一度も確認していません。
クマタカカメラのモーションセンサー方式とは違い、
オオタカカメラはタイムラプス方式(間欠撮影)なので、
正確に飛来がないかどうかはわからないのですが、
これだけ巣材に変化がないというのはほぼ飛来はなかったということでしょう。
少なくとも巣材は搬入されていません。

オオタカの産卵期間はこれからですが、
この時期、繁殖しそうな巣はけっこう巣材が増えています。

というわけで、オオタカカメラの方もダメっぽい。
今年はダメダメですね。

まあ、クマタカの繁殖成功率が3割程度、オオタカは東の方は高いようですが、
大阪近辺なら5割もいかないでしょう。
さらには営巣地を移動する確率もそれぞれそれなりの確率でしょうから、
2カ所カメラを仕掛けて2カ所とも外れ、
というのは確率的には大いにあり得ることではあるのですが、
外れないように予想して、大きな労力をかけて仕掛けているわけで、
この結果はまったく残念です。

また次の機会にがんばります。

こんなことをしている間に3月も過ぎてコンサル業の繁忙期も終わりました。
個人的には鳥の繁殖期は繁忙期ですけどね。
とはいえ、平成28年度も終わって、来週からは新たな年度が始まります。

平成28年度はお世話になりました。
来年度もよろしくお願いします。




posted by Kankyosekkei Co., Ltd. at 21:27| 生物調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月13日

クマタカカメラ その6


いよいよ繁忙期も最終盤にさしかかってきました。
とはいえ、私の場合は越年度業務を担当することが多く、
年度末に終わらない業務がいくつかあります。
このため、3月末は忙しくて発狂しそう、というほどでもないのですが、
一方で、3月が終わったらすべて解放される、というわけにもいきません。
まあ、猛禽類の繁殖期が終わるまではそれなりに忙しい。

さて、前回の「クマタカカメラその6」の記事で、
クマタカが巣に来ない、もう終わり、と
「ギブアップ宣言」を出したのですが、
その後、ちょこちょこ飛来するようになってます。

来ない、と言うと来るんかな。

PICT0071.jpg

こちらが3月8日の映像。
ヒノキの青葉つきの枝を搬入してますね。
これだけ見るといい感じです。

別のところで造巣活動していると思っていたのですが、
そこも気に入らなかったのでしょうか。
しかし、もうこのあたりのクマタカなら産卵していてもおかしくない時期です。
飛来するようになったといってもガンガン巣材を入れているわけでもない。
こんなにふらふらしていて今年繁殖するんでしょうか。

まあでも多少希望が出てきたような気もします。
期待しながら見守ろうと思います。

一方のオオタカカメラはまったく動きなし。
モーションセンサーによる撮影ではないので、
飛来しているかどうか正確にはわからないのですが、
少なくともカメラには一度も姿が映っていない。
巣材がまったく動いていないので、巣材運びはまだのはず。
クマタカカメラのような外道もなんもない。

そろそろ営巣地に執着して、巣材運びも始まる時期だと思うのですが。
今のところ、まったくおもしろくない変わり映えのしない映像が
毎日何十枚も送られてきています。

他の巣を使ったりしていないか、と思って、土曜日にちょこっと観察に行ってきました。
しかし、オオタカの姿も鳴き声もなく、何の成果も得られず帰ってきました。
まだ営巣地に執着していないのか、あるいはどっかに移動してしまったのか。
まあ、午後の2時間程度しか観察していないので、何ともいえません。
まあ、こちらも気長に待ってみましょう。



posted by Kankyosekkei Co., Ltd. at 22:52| 生物調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする