2021年02月16日

クマタカカメラ2021


冬にしては暖かい日が続いています。
大阪ではコロナも落ち着いてきた感があり、いろいろと明るく
なりつつあるような気がします。とはいえ、仕事の面では目下、
繁忙期にあり、コロナも終息したわけではないので、
気を緩めるわけにもいかない、といった今日この頃。

さて、2018年12月に設置した人工巣を利用するクマタカの営巣状況について、
2019年、2020年と連続繁殖しました。その状況は巣に設置した伝送式の
センサーカメラの画像を用いてこれまで報告してきたとおりです。
2021年も3年連続の繁殖に成功することを期待して、カメラを継続して
設置しております。もっとも、2020年に利用していたカメラは画像が
途絶えがちだったので、別のカメラに交換しましています。
以前使っていた旧型のものを再利用したので、1年持つかどうか。

カメラで確認している昨日までのクマタカの巣への飛来状況は以下のとおりです。

・昨年巣立った幼鳥は昨年10月18日を最後に飛来していない。
・成鳥の飛来となると昨年8月以降途絶えていた。
・今年になって1月20日に雄が飛来。巣材搬入したか不明。

IMAG0055.jpg
1月20日の飛来の状況、様子見か求愛のための飛来、という感じ。


これだけです。うーん、というところ。
昨年の場合には1月下旬から雌雄は飛来し始め、2月上旬には巣材搬入が
活発になっておりました。それと比較すると、飛来頻度があまりに低く、
繁殖活動が遅れている、もしくは今年は繁殖しそうもない、
というふうに思える結果となっています。
もっとも、産卵時期まではまだ少し時間があるので、一気に活性化
するのかもしれません。

一方で、こうした状況からすると、この巣以外で営巣という可能性も
捨てきれません。また、昨年巣立った幼鳥が生きているかどうかも
気になります。
そこで、週末にここのつがいを観察してきました。

DSC03457.JPG

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以上4点の画像は昨年生まれの幼鳥ですが、お元気でした。
自ら餌を探すこともありますが、まだ営巣地付近に滞在して
親鳥に餌をねだってました。親鳥は巣材運びを活発に行うぐらいの
時期から幼鳥を追い出しにかかることが多いので、ここのつがいは
やはり、繁殖活動が遅れている、あるいはやる気があまりないんでしょう。

とはいえ、雌雄とも営巣地付近で出現しており、
一緒に旋回して、それぞれ誇示飛行をするなど、
求愛行動をしている様子でした。

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こちら雄。

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こちら雌。

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誇示飛行の一種である波状飛行によって雄の気を引こうとする雌。

DSC03486.JPG
雌雄とも誇示飛行の一種であるV字飛行することによって求愛。

といったところです。
まったくやる気がない、ということもなさそうです。

こういった案配で、どちらかというとダメだろう、
ぐらいに思っていたら、本日午前中に雄が巣に飛来しました。

IMAG0088.jpg

うーん、期待させるやないかい、というところ。
別の巣を利用するということはなさそうですし、
まあ、ちょっとだけ期待して待ちましょうかね。

また新たな展開があれば報告します。




posted by Kankyosekkei Co., Ltd. at 15:30| 生物調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年11月04日

赤と黄色と白の世界


秋も深まってまいりました。
東京では木枯らし一号が吹いたそうですね。
この時期が一番現場に行くのが楽しくなります。

今週はずっと北陸の山の中にいます。
紅葉を楽しみにして来ました。

雨があがって、さあ、紅葉がきれいだろう、と宿を出たら、

PB040002.JPG

あれ?
雪?

一気に冬になってました。

PB040003.JPG

斜面の上の方は真っ白になっていて、下の方は赤や黄色に色づいてます。
たまたまですが、こういう景色が最高ですよね。

夕方になると、

PB040012.JPG

すっかり赤が目立つようになって、これはこれできれい。

さらに、

PA150021.JPG

夕食は栗ご飯にクマ鍋。

秋の現場、最高。

観光に来たわけではないんですけどね。




posted by Kankyosekkei Co., Ltd. at 22:22| 生物調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月12日

虫取り


毎日暑いですね。
大阪はここのところ晴ばかり、、、、だったのかな。
私はこの5日ばかり九州にいて、ほとんど雨でした。
梅雨みたい。
そのせいで予定を延長しているうちに、
会社の屋上で栽培している野菜が水不足で大半が枯れました。
なんてこった。
会社に連絡して誰かに水をやってもらうんだった。
毎日雨だったのでそんなこと思い当たらなかった。

さて、九州では昆虫採集をやってました。
連休を利用して趣味の虫取り。
ではなくて、仕事です。
本来は7月の平日に予定していたのですが、梅雨明けが遅れたのと、
ご存じのとおり九州地方は今年は7月に大雨があり、
延期せざるを得なくなってしまいました。
そのしわ寄せで休日にも関わらず、仕事をやることになってしまった。

例年であれば夏休み期間の休日は交通機関や宿泊施設は混みまくり、
現地調査以前に移動や宿の予約ができないのですが、
今年はコロナのおかげで空きまくってます。

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こちら九州で乗った特急列車。
博多と有名な観光地を結ぶ路線なのですが、
この車両には私しか乗っていない。
どこに行ったGoToキャンペーン。
客室乗務員のお姉さんが暇そうで、
記念乗車証だとか絵日記だとか、マニア向け、
あるいはお子さん向けのものを持ってきてくれる。
さらに、20分ばかり駄弁っていかれました。

宿もGoToキャンペーンのおかげで料金35%引き。
にも関わらず、空いてました。
泊まっている他のお客さんも工事業者とか仕事関係の人が多そう。
GoToキャンペーンの有無にかかわらず宿泊していた人たち、
と思われる。いやあ、観光産業大丈夫か。
なんだかGoToキャンペーンで得しているのは、
私のような仕事で移動している人ばかり、という感じ。
多分趣旨と違うだろう。なんだか申し訳ない。
ただ、私もこんな時期に出張に行きたいわけではないのでご容赦を。

ところで今回の仕事は昆虫調査。
私としては、専門外なので、どちらかというとサポート役に回ります。
採集方法には主に網を振って虫を集める「スウィーピング」とか、
木の枝を叩いて落ちてくる虫を採集する「ビーティング」、
そのへんの虫を見つけ次第捕る「見つけ捕り」、
夜間にライトに集まってくる虫をトラップで集める「ライトトラップ」、
地面を歩き回る虫を穴に埋めたコップに落として捕る
「ピットフォールトラップ」などがあります。
このうち、何も考えずただ穴を掘ればいい、落ちた虫をコップごと
回収してくればいいという、いわば単純作業の
「ピットフォールトラップ」を主に担当しました。

寺周3-PT設置状況.JPG

いや、本当は虫が多そうな場所とか、環境の多様性とか
いろいろ考えなければならないはずですが、
他の方法に比べれば昆虫の識別は不要ですし、だれでもできる。
ただ、力業なので夏には疲れる。
まあ、最近太り気味なのでちょうどいい。

しかしながら、穴掘りばかりでは面白くない。
あと、私には秘めたる野望があって、
「クワガタだけは誰よりも捕る」
と思ってました。
子どもの頃は夏になると毎日のように山に行って
クワガタ取りをしていたものです。
クワガタを取らせると私の右に出る者はいまい。
一番のお気に入りはヒラタクワガタ。
ノコギリクワガタやオオクワガタよりもかっこいい、
と思ってました。ノコギリクワガタやミヤマクワガタのような
派手さはないけれど、オオクワガタのような希少性もないけれど、
一番丈夫で力持ち。
残念ながら中学生になって部活動をやり始めると、
私のクワガタ熱はすっかり冷めてしまったのですが、
昆虫調査となると、ねらうはクワガタばかりなり。
仕事なんで特定のものばかりねらったらダメなんですけどね。
まあ、網羅的な採集は専門とする他の人にお任せ。
そんなわけで、ピットフォールをできるだけ早く終わらせて、
クワガタ取りもやってやろうと虎視眈々。
今回はヒラタクワガタをねらってました。

ただ、今回の調査環境はあまりクワガタのいそうな場所がない。
唯一いそうなのは河川敷。
一般に、クワガタやカブトムシは山に生えているクヌギに多い、
と思われており、河川敷にいる、ということは
あまり知られていないのですが、実は河川敷に生えている
ヤナギによくいます。
あと、樹液の出ている木にいるので、
甘い匂いのするところを探します。
そんなところを探していると、やはりねらったところにいました。

ヒラタクワガタ1.JPG

これはちょっと木に登ってみつけた個体。
蝶の方はコムラサキ。

ヒラタクワガタ2.JPG

こちらは小型のヒラタクワガタ。

ヒラタクワガタ3.JPG

こちらはなかなかご立派な個体。
やっぱりかっこいいね。

久しぶりにクワガタ取りに熱中しました。
私以外の人はだれもヒラタクワガタを捕っておらず、
十分役目を果たしました。
子どもの頃の訓練が役立ちました。
なんだかこの仕事には大学とかで学んだことより
子どもの頃の経験の方が役に立っているような。
もっとも、仕事なので、せっかく採集したヒラタクワガタも
取り上げられてしまいます。
まあ、捕ることが楽しいのでこれで十分。

みなさんもせっかくの休みにコロナコロナで
家にばかりいたらつまらないでしょう。
何百キロも移動しろとはいいませんし、
そんなに遠くまで行く必要もないので、
近くの山や川に行って昆虫採集をしてみてはいかが?
あまり人に会うこともないですし、コロナに感染することもないでしょう。
もっとも熱中症にはなるかもしれない。




posted by Kankyosekkei Co., Ltd. at 21:10| 生物調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする