2017年03月31日

クマタカカメラ7 & オオタカカメラ2


桜もちらほら咲いているような。
もう春ですね。
こちらは繁忙期であまり春を感じる余裕もありませんでしたが、
現場に出ると暖かい。季節は巡っているようで。

さて、クマタカカメラのその後ですが、
結局、3月の飛来も中旬の一時的なもので、最近はまたまったく来ておりません。
今年は繁殖失敗か、別の巣で営巣しているのか。
産卵期間はあと少し残されているものの、
現在の巣の状況からこの巣を使って産卵するというのはもう無理でしょう。
カメラをしかけた巣は今季は利用されないようです。

PICT0100.jpg

こちらは最近の画像。
巣材には変化がありません。
カケスが下の方に写ってます。

オオタカの巣の方は、というと、

IMAG8708.jpg

3月中旬にこんなのがやってきました。

最初は「やった、来た」
と思ったのですが、

残念ながらノスリです。

猛禽類やったらええやんか、と思われるかもしれませんが、
まあ、ノスリでも使ってくれればまだ救われる部分もありますが、
最近、ノスリは南下、西方に繁殖分布を広げているような気がしますが、
今回カメラを設置した環境では、なかなかノスリは営巣しないと思います。
飛来した個体も若そうですし。
実際、カメラで確認したのはこの1回限り。

オオタカについては、
設置直後の画像はというと、

IMAG0027.jpg

こちらは本日の画像。

IMAG0477.jpg

巣材は見事にほとんど変化しておりません。
オオタカの姿は一度も確認していません。
クマタカカメラのモーションセンサー方式とは違い、
オオタカカメラはタイムラプス方式(間欠撮影)なので、
正確に飛来がないかどうかはわからないのですが、
これだけ巣材に変化がないというのはほぼ飛来はなかったということでしょう。
少なくとも巣材は搬入されていません。

オオタカの産卵期間はこれからですが、
この時期、繁殖しそうな巣はけっこう巣材が増えています。

というわけで、オオタカカメラの方もダメっぽい。
今年はダメダメですね。

まあ、クマタカの繁殖成功率が3割程度、オオタカは東の方は高いようですが、
大阪近辺なら5割もいかないでしょう。
さらには営巣地を移動する確率もそれぞれそれなりの確率でしょうから、
2カ所カメラを仕掛けて2カ所とも外れ、
というのは確率的には大いにあり得ることではあるのですが、
外れないように予想して、大きな労力をかけて仕掛けているわけで、
この結果はまったく残念です。

また次の機会にがんばります。

こんなことをしている間に3月も過ぎてコンサル業の繁忙期も終わりました。
個人的には鳥の繁殖期は繁忙期ですけどね。
とはいえ、平成28年度も終わって、来週からは新たな年度が始まります。

平成28年度はお世話になりました。
来年度もよろしくお願いします。




posted by Kankyosekkei Co., Ltd. at 21:27| 生物調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月13日

クマタカカメラ その6


いよいよ繁忙期も最終盤にさしかかってきました。
とはいえ、私の場合は越年度業務を担当することが多く、
年度末に終わらない業務がいくつかあります。
このため、3月末は忙しくて発狂しそう、というほどでもないのですが、
一方で、3月が終わったらすべて解放される、というわけにもいきません。
まあ、猛禽類の繁殖期が終わるまではそれなりに忙しい。

さて、前回の「クマタカカメラその6」の記事で、
クマタカが巣に来ない、もう終わり、と
「ギブアップ宣言」を出したのですが、
その後、ちょこちょこ飛来するようになってます。

来ない、と言うと来るんかな。

PICT0071.jpg

こちらが3月8日の映像。
ヒノキの青葉つきの枝を搬入してますね。
これだけ見るといい感じです。

別のところで造巣活動していると思っていたのですが、
そこも気に入らなかったのでしょうか。
しかし、もうこのあたりのクマタカなら産卵していてもおかしくない時期です。
飛来するようになったといってもガンガン巣材を入れているわけでもない。
こんなにふらふらしていて今年繁殖するんでしょうか。

まあでも多少希望が出てきたような気もします。
期待しながら見守ろうと思います。

一方のオオタカカメラはまったく動きなし。
モーションセンサーによる撮影ではないので、
飛来しているかどうか正確にはわからないのですが、
少なくともカメラには一度も姿が映っていない。
巣材がまったく動いていないので、巣材運びはまだのはず。
クマタカカメラのような外道もなんもない。

そろそろ営巣地に執着して、巣材運びも始まる時期だと思うのですが。
今のところ、まったくおもしろくない変わり映えのしない映像が
毎日何十枚も送られてきています。

他の巣を使ったりしていないか、と思って、土曜日にちょこっと観察に行ってきました。
しかし、オオタカの姿も鳴き声もなく、何の成果も得られず帰ってきました。
まだ営巣地に執着していないのか、あるいはどっかに移動してしまったのか。
まあ、午後の2時間程度しか観察していないので、何ともいえません。
まあ、こちらも気長に待ってみましょう。



posted by Kankyosekkei Co., Ltd. at 22:52| 生物調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月26日

クマタカカメラ その5


ちょこっと暖かくなってきましたかね。
そうなると気になるのがスギ花粉。
スギの生えているところには近づきたくなーい、というところ。
スギに巣を作る猛禽類の気が知れない。

というわけか、カメラをしかけた巣にクマタカがやってこない。
そりゃスギだもの。仕方がない。

というわけでもないんでしょうが、やっぱりやってきません。
前回、1月14日が最終の飛来日、とお伝えしましたが、
3週間ばかり来ないので、もう今シーズンはダメだな、と思って、
クマタカの状況を明日にでも確認に行こうと思ったら、2月3日に飛来。

PICT0036.jpg

これがそのときの画像。

おっ! またやってくるようになるか、と思ってしばらく静観することに。
でもやっぱり来ない。それ1回限り。
2月中旬の造巣最盛期になっても来ないというのはちょっとおかしい。

ということで、先週の日曜日、19日に観察に行ってきました。
朝の早くから、カメラをしかけた巣の対岸で営巣地近辺を中心に観察。
しかれども、何時間もクマタカの出現なし。
もちろん、巣への飛来もない。
ただし、私のいる方の斜面、すなわち、営巣地の対岸から、
時折のクマタカの鳴き声あり。
こりゃあ、対岸に営巣地を移動させたな、と思っていると、
昼近くになって営巣地側の斜面で雌らしい個体が出現。

DSC03346.JPG

尾を閉じて翼をピンと張るV字飛行という誇示行動をしている。
上昇してからその姿勢のまま上流方向へ消失。
たぶん、侵入個体でも発見して追いかけたような感じ。

巣には来やしない。
しかも、よく見ると、

DSC03351.JPG

DSC03353.JPG

わかりますかね。
下腹部の羽毛が乱れてます。
もしや既に抱卵している?

抱卵期に雌が出現する場合、下腹部の羽毛が乱れて見えることが多いようです。
これを我々は抱卵のひとつのサインとみなしています。
とはいえ、抱卵していなくても羽毛が乱れていることがあり、
その場合は活発な造巣活動をしているようです。
この個体も最初に探しに来た11月下旬から下腹部の羽毛が乱れてました。
さすがにそんな時期から卵を抱いていることはあり得ないので、
どうやらそのときから造巣活動をしていたんでしょう。
そのときはおそらくカメラを仕掛けた巣の方。
今もまだ抱卵するには少々早すぎるので、新たな場所で巣作りに精を出している、
といったところでしょうか。

少なくとも今年はもうダメでしょう。残念。
やっぱり、巣の位置が木の上であり過ぎたか。
斜面の中の位置が高すぎたか。
巣の上面と上の枝の間の空間が狭すぎたか。
まあ、最初にあんまりいい巣ではない、とは思ったんですよね。
おそらくですが、巣には雄しかやってきていない。
飛来しているのは尾羽のバンドの幅が極端に狭い個体ばかり。
たぶん、雌はこの巣を気に入らなかったんでしょう。

やっぱり何年か観察して、継続的に使っている巣に仕掛けるのがベスト、
だとは思うのですが、そんなに時間をかけてられませんしね。

あとは、1月の中旬に寒波がやってきたことがターニングポイントになったかな。
カメラを仕掛けた巣があるのは比較的温暖な和歌山県ですが、
それでも1月中旬にはけっこうな雪が積もったようです。
経験的に、造巣期の初期には、ひどい寒波がやってきたり、多くの雪が積もると、
いったんクマタカの繁殖活動が低調になって、巣材運びなども沈静化するようです。
そうした期間をはさんで、気が変わったとか、別に巣作りに適した場所を見つけた、
といったところかな、と想像してます。

というわけで、今年のクマタカカメラは事実上終了かな。
とても残念。
せっかく苦労してカメラを仕掛けたのに。
まあ、こういうことは当たり外れがあるのは当然。仕方がない。

とはいえ、まだクマタカの造巣期間中で、何があるか分からないので、
しばらくカメラは置いておきます。

その間、哺乳類カメラとなりそうです。
今も、時折、クマタカではないものがやってきて、画像に写ってます。

PICT0044.jpg

ムササビ、らしい。

PICT0047.jpg

テン、でしょう。

しばらくはこういうもので楽しませていただきましょう。

あと、オオタカカメラの方を期待しましょう。
こちらも外れなら泣くに泣けん。




posted by Kankyosekkei Co., Ltd. at 00:11| 生物調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする