2017年01月30日

クマタカカメラ その4


クマタカがやって来ない。
ありゃりゃ。

確実な最後の飛来記録は1月14日です。

PICT0028.jpg

青葉を搬入後、巣材整理していた様子。
もう2週間以上巣への飛来がない。
それまでは日に5,6回来ていたこともあったのに。
ちょうど寒波がやって来たときぐらいからですかね。
中断してます。

こうなると、カメラが壊れたのか?
ということも気になりますが、
その間、

PICT0029.jpg

リスかな? よーわからん。

PICT0030.jpg

アオゲラだと思う。上からというのはそれにしてもわかりにくい。

PICT0031.jpg

何も写っていない。空打ちかクマタカがかすったか。

というふうに、いろいろ巣にやって来たりするものがあり、
画像は撮れているのでカメラは正常。
とすると、やっぱり別の巣に移動?
この時期に繁殖活動中断、というのはまだ考えづらい。
まあ、見守るしかないので、また来るのを待ちます。

他のつがいに目を移せば、交尾やら巣材運びやらお盛んになってますけどね。


クマタカ交尾シーンですが、かなり圧縮しているので画像劣化がひどい。


クマタカ巣材採取シーンですが、林内のことでもっとひどい。


イヌワシの交尾です。
もう抱卵間近なんでしょう。もっとお盛ん。


イヌワシの巣材運びです。

この週末の成果ですが、カメラをつけているところよりももっと雪の多いところでも、
繁殖活動は活発化しているので、やっぱりカメラを設置した巣はもうダメなんでしょうか。

いっぺん観察に行かねばならんかな。




posted by Kankyosekkei Co., Ltd. at 13:22| 生物調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月20日

オオタカカメラ その1


寒い日が続きますね。
先週末から今週初めにかけては大雪だった地方も多いようで、
例年だと私も雪にまみれているところですが、
今年はあまり現場にも出ておりませんので会社でぬくぬくしています。

とはいえ、たまに現場に出ると寒さに体がなれていないので、
例年以上に寒く感じます。

さて、先日来、クマタカの巣を映すカメラやその画像を紹介しておりますが、
オオタカの巣を映すカメラも設置しております。
今回はその状況を紹介します。

場所は大阪府内です。
以前から知っているオオタカのつがいを対象としました。
最近はあまり観察に行ってなかったのですが、
今回、改めて見に行ってみると以前と同じ2箇所の巣が残存してました。
1箇所はコナラにかかっている巣で、
もう1箇所はスギにかかっている巣です。

こちらコナラの巣

DSCN3340.JPG

こちらスギの巣

DSCN3345.JPG

いずれも繁殖に利用された実績がありますし、今もしっかりしています。
どちらもこれからも利用する可能性がありそうな。
木の登りやすさ、カメラ設置の容易さからすると、
スギの巣の方に架けたい。
ただし、どちらかというと下から見る限りスギの巣の方がボサボサな感じ。
一方で、コナラの巣をよく見ると、羽毛が付着してました。
オオタカが雛を育てた痕跡か。

1.jpg

これは、昨年こちらを利用したに違いない、
それならばコナラの巣を今年も利用する可能性が高い、
と推測してコナラの巣の方にカメラを設置することにしました。
ただし、巣のかかっているあたりの枝はほそーい。こわーい。
隣の木はもっと細くて到底無理。

けっこうビクビクしながらの登攀となりましたが、
何とか恐怖に打ち勝って営巣木に登ることはできました。

DSCN0026.JPG

巣をのぞき込んでみると、ありゃりゃりゃりゃ。
巣の上面には羽毛がいっぱい。

P1180010.JPG

これは、キジバトの羽根、ですがな。
どうやらここでオオタカがキジバトを解体したらしい。
単に最近、餌をここで食べた、というだけ。
それ以外にはかなり古い食痕(骨)はあったものの、
オオタカがこの巣を繁殖に使ったという新しい痕跡はありません。
ということは、最近この巣では繁殖していないらしい。
だまされた。

でも、これはだれでもだまされますわ。
巣を地上から見上げて、羽毛がついていれば繁殖に利用している、
あるいは利用していた、と判断しがち。
今回は仕事でなくてよかった。危ない危ない。
まあ、いい教訓。

それでもせっかく登ったので、カメラを設置してしまおうかと考えたのですが、
もう1本も見てから、と思って一旦撤退。

次はスギの巣。
ただし、となりにヒノキがあって、細くはあるがわりと登りやすそうで、
巣に近い位置にいい角度でカメラが設置しやすそうなので、
ヒノキに登ることにしました。

DSCN0042.JPG

枝が細くて若干恐怖はありましたが、まあ登るのは簡単。
巣を見てみると、なかなかいい感じ。

P1180012.JPG

P1180013.JPG

巣材はしっかりしているし、産座も整っている。
下からの印象とだいぶ違う。
上から見ると、これが昨年利用した巣だろう、という感じ。
カメラもいい距離、いい角度で、あまり無理なく設置できそうなので、
結局のところこちらに設置することにしました。

IMAG0027.jpg

これは設置したカメラからの映像。
ベストに近い距離、角度ではないでしょうか。
この巣を使って繁殖に成功すれば、いい映像が得られそうです。

これから定期的に画像が会社に送られてきます。
ただ、今のところオオタカがこの巣に飛来している様子はありません。
ちょっと周囲を見回してみると、別の巣も発見。

DSCN3342.JPG

まだ巣材の形成が乱雑だし、あまり安定的でなさそうなので、
これを使う可能性は低いと思いますが、
最初に登ったコナラの巣も含めて、どの巣を使うのかまだ見通しは立ちません。
まったく新しい巣を使う可能性もあります。

クマタカに比べるとオオタカの繁殖率は高いのですが、
巣を変える可能性がわりと高いので、非営巣期中に既存の巣に向けてカメラをしかけても、
その巣が使われ、いい映像が得られるという確率は、あまり高くないように思います。
また、今回カメラをかけたスギの巣は、巣材を主に支えている枝(画面手前に伸びている枝)
が枯れています。この枝が折れてしまったらこの巣は間違いなく落下しますし、
あまり長く持ちそうにはありません。

せっかくカメラを設置したことだし、今年いっぱいは巣が落下せず、
オオタカさんの方もこのスギの巣を使っていただきたい。
運頼み、オオタカさん頼み。

こちらも動きがあれば紹介します。
興味のある方はお楽しみに。

ただ、オオタカの造巣期はもうちょっと先ですし、
オオタカは造巣期に入る前に巣に来ることが稀なようです。
また、クマタカにしかけたカメラとは違って、動きには反応しない設定で、
インターバル撮影にしてあるので、オオタカの巣への滞在時間が短いと、
姿を捉えることも少ないはずです。
このため、しばらくは動きがないと想定しています。
ぜんぜんスギの巣に飛来せず、今回限り、
ということにならなければいいがなあ。





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2017年01月12日

クマタカカメラ その3


3日連続の更新です。
今日もクマタカカメラの続き、第三段。
クマタカがやってくるまで、です。

今回設置したカメラは、
個体の動きに反応して動画もしくは静止画を撮影するセンサーカメラです。
巣にクマタカなどが進入してきた場合にシャッターが自動で下ります。
哺乳類調査などに最近よく使われるようになった自動撮影装置です。
電源はバッテリー方式で乾電池のみを使用しています。
従来のように、電線を引き込んだり、
重いカーバッテリーを定期的に運ぶ方式に比べると、
かなり簡便かつ安価な方式ですが、
クマタカの飛来状況だとか繁殖の進行状況の把握程度なら十分と考えています。
また、静止画はネット回線を通じて会社なりに送られてきます。
データ回収に行く必要がないので非常に楽ですし、
リアルタイムの状況がわかります。
ただ、携帯通話圏外だとこの方式は使えません。
そういえば、その1で候補地選択の条件に書き忘れてましたが、
携帯圏内かどうかも大事な条件の一つでした。
あと、クマタカが頻繁に飛来したり、巣にずっと滞在するようになると、
連続で撮影することになってしまって、バッテリーを消耗するので、
撮影のインターバルを10分とっています。
今のところ静止画のみの撮影としています。
こうした設定だと計算上は1年以上バッテリーが持つはずです。
今回のカメラを使用するのは個人的には初めてなので、
これらもろもろの設定が問題ないか、うまく稼働するかといったことを試す、
というのが今回のプロジェクトの目的の一つです。

長々と書いてきましたが、やっとこさ、画像の紹介です。

といって、最初にやってきたのは・・・・

PICT0009.jpg

テン、かな。最初のお客さんです。
あれ?
夜間はクマタカは飛来しないだろうし、バッテリーを消耗するだけなので、
撮影しないようタイマーを設定したはずなのに。
どうやら設定ミスしてしまったようです。
試し撮りするときか、木から降りる前の最終チェックをしたときにたぶん、
よけいなボタンを押してしまったらしい。

それにしても、30mの高さまでテンは何をしに来るんだろう。
猛禽類の巣にカメラを設置すると、けっこうな頻度でテンやらリスが写りますが、
テンがこの高さまでやってくるとは。
猛禽類の巣があることがわかっていてやってくるんでしょうか。
巣にいる何かをねらいに来るんでしょうか。

次のお客さんは、

PICT0011.jpg

ルリビタキの雌かな。
こんな小鳥まで撮ってしまうとは。
ちょっとセンサー感度が良すぎるかな。

さて、さんざん気を持たせましたが、
主役は最後にご登場。

PICT0012.jpg

クマタカです。
カメラを設置して数日後には飛来しています。
たぶん、雄だと思うのですが、まだ雌雄を比較できる材料に乏しく、
正確ではありません。
あと、やっぱり直上からの映像では格好良くないなあ、と思います。

PICT0016.jpg

これなんかは姿勢的には巣材整理をしているようですが、
くちばしとか足下が見えないと詳細がわかりません。
ピントもぼけているのがもったいない。

さらに、すべてうまく撮影できているわけではなく、
何も写っていないときがあります。
撮影画角よりもセンサー範囲が広くて、
画角外のものに反応しているのかもしれません。
あるいは、撮影の反応速度が間に合わなかったか。
時に、何も写っていないようでいて、
ちょこっとはじっこに写っている場合があります。

PICT0021.jpg

これなんかは飛び込んできたところで、まあ十分わかります。

PICT0020.jpg

これなんかはぱっと見なにも写っていないようですが、
右下の方に頭の一部だけ見えます。

最初の飛来から少し時間が経過していますが、
最近も来る日もあれば来ない日もありまして、来る日は何回も飛来したりします。
何がきっかけかわかりませんが、繁殖活動が盛り上がる日があれば、
他のことで忙しい日もあるんでしょう。

今のところ飛来してきているのはすべて午前中です。
ごく最近は飛来頻度が高まってきているような。
巣材の状況も少しずつ変化があります。

今後、カメラが無事に稼働し続け、繁殖も順調に推移すれば、
いろいろと報告できることもあろうかと思います。
また目立った変化があればご紹介します。

ただ、あんまり頻繁にこのブログを更新していると、
よほど暇だと思われてしまう。
実際には決してそんなことはないのです。
年末年始にかけて新たな仕事を受けたりして、それなりに忙しい。
連休中に書きためておいたのですが、社内的にも誤解を受けそうなので、
ちょっと間を置きます。
クマタカも次のステージまで進むにはもう少し時間が必要でしょうし。



posted by Kankyosekkei Co., Ltd. at 21:09| 生物調査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする